売らない営業部
ついにお出まし、営業部
これまでの道のりを思い出してほしい。私たちは散々F-CONの作り方やそれを併設したホテルなど、散々F-CONに触れてきた。そして今回の取材相手、田中彰吾さんは、F-CONチームの営業担当。つまり、単純にモノを売る、という立場にあると考えていいだろう。とにかく売ることに特化した部署だ。巧みな話術か、はたまた接客力か……どうやってF-CONを売り込むのか、営業の姿勢をじっくりと観察するとしましょう。
聞き取りやすいハキハキとした声と人懐こい表情が特徴的だった。
もはや慣れっこF-CONの風
早速F-CONを用いたショールームの紹介が始まった。そこにはやはりF-CONが設置され、すっかり虜になってしまった優しいひんやり感が迎えてくれる。田中さんは西日が入ってこないように設置した窓やF-CON設置に適した高い天井など、家の構造を丁寧に説明してくれた。
右に白いF-CONがある。奥の窓は西日が入らない位置に建てられた。
え、これで終わり?
そしてショールーム探索は終わった。「あれ、終わり?えっ、F-CONの売り込みされたっけ??F-CONじゃなくて家の説明しかしてなくない!?」思わず営業トークを聞き漏らしたのかと困惑した。そしてやはり、聞き漏らしではなく、そもそも田中さんはF-CONを売り込んでなどいなかった。なぜならこの仕事は田中さんにとって「商い」ではないからだ。
営業=売り込む、誰が言った?
思い出すと、田中さんは一貫して家の説明をしてくれた。それは、「F-CONの設置に適した環境の提案」だったのだ。田中さんは言う。「設置したいのであれば、家のどこに設置すればいいのか、何台必要なのか、改築する必要はあるのかなど、一緒に考えます。ご相談があっても、F-CONの設置に向いてない家でしたらはっきりとお伝えします。お客様にとって、F-CON以外の方が健康につながる場合も当然あるので。」人と真剣に向き合う人は、このような真っ直ぐな目なんだと思った。
EdaとEdaでフタエダ。
あなたの健康、考えます
営業と聞いて真っ先に、商い、胡麻をすって商品を売り捌くことを想像したやつは誰だ、私だ。FUTAEDAにとって営業とは、お客様のより良い生活に向けての「提案」なのだ。F-CONはあくまで手段に過ぎない。将来、自宅の購入をするなら田中さんに担当になって欲しいな、なんてことを思った。